生徒の皆さんへ(校長より)

2020年05月08日

生徒の皆さん
全国緊急事態宣言発令のもと、新型コロナウィルスによる肺炎から身を守るため、不要不急の外出を避け、日々、家庭で過ごしていると思います。
 本当であれば、4月から富士見中学校・高等学校で新しい出会いや学習の体験をし、仲間と泣いたり笑ったりの楽しい毎日を過ごせているであろうと思うと、私も心が痛みます。
 先が読めない不安の中で、孤立を強いられ、心が塞ぎこんでいるのではないでしょうか。しかし、このことは富士見だけに与えられた試練ではありません。日本全体で、克服しなくてはならない事態なのです。一日も早く正常な状態に戻り、元気よく登校し、学習に部活にと精一杯頑張れることを念願しています。もう少しの我慢をお願いします。
 中学・高校の1年生は、学校に数日登校しただけで休校に入ってしまい、何をしてよいやら分からない状態だと思います。
 中学2年生から高校2年生も、新しい授業を数日受けただけなので、自分で学習を進めるということは困難だと思います。
 高校3年生とっては、進路実現のための学習の遅れに、胸が引き裂かれる思いだと思います。大学受験に対する不安や、コロナのために日本経済が疲弊し、来年の就職先が狭められるのではないかという不安はよくわかります。
 現在、各教科から休校中の課題が出されています。授業も受けずに課題に対応することの困難さは理解できますが、今は非常事態ですので、じっくり取り組んでほしいと願うばかりです。もしも分からないことがあれば、担任の先生や教科の先生に連絡し、解決して欲しいと思います。先生方は皆さんの連絡を待っています。また、可能な教科に関しては、授業の動画配信をしていますので、大いに活用してください。
 学校が再開した折には、先生方全員で、この休校中の学習の遅れを必ず取り返します。
それまでは、我慢して自分のできることに専念して欲しいと思います。一日も早く正常な日常が戻ることを祈っています。
                               校長 袴田四郎